声優アクティングコース 2年生公演「手塚治虫 百物語」を開催

2020年11月15日、東キャンパス3号館ホールにて、声優アクティングコース2年生による公演「手塚治虫 百物語」を開催しました。

百物語は、手塚治虫の漫画で、ゲーテのファウストを日本の戦国時代に置き換えたお話。昨年も声優アクティングコースの2年生が2.5次元朗読劇として上演しました。今年の2年生はどんな演技をみせてくれるのか、成長の成果を披露する大事な公演です。ただし、今年はコロナウイルスの影響もあり、ご家族や近隣の方など、一般の方の観劇は中止。飛沫による感染予防として演者にはフェイスシールド、マイクにもシールド、観客席も前列5列目までは使用禁止、さらに1席ずつ交互に空けるようにするなど、可能な限り感染対策を実施してのイレギュラーな形での上演となりました。発表の型式は特異なものとなってしまいましたが、学生らは稽古してきた成果を存分に発揮しました。この演目のもう一つの見どころとして、さまざまな領域とのコラボレーションがあります。音楽は音楽領域講師である荒川琢哉氏が劇伴をすべて作曲、しかも舞台上で生演奏。美術領域のアートクリエイターコースが舞台美術を担当し、劇中にライブペインティングを実施。照明と音響はエンターテインメントディレクション&アートマネジメントコースが担当し、多彩な演出が舞台を華やかに彩ります。

声優アクティングコースの学生らは、AチームとBチームと2つのグループに分かれ、それぞれ同じ演目を上演する2回公演です。主人公の不破臼人(ふわうすと=ファウスト)と女妖怪のスダマ(悪魔メフィストフェレス)は、Aチーム、Bチームともに1幕、2幕で役者が変わるダブルキャストでの上演です。1幕目では気弱な主人公が、さまざまな経験を経て逞しい男性へと成長していく様子、さらにそれに伴い変化していくスダマとの関係がストーリーの見どころです。
朗読劇は通常のお芝居とは異なり、動きがない分、声でしっかりと演ずることが求められ、声優志望の学生にはストレートに実力が見える舞台。観客が学生だけとはいえ、真剣に取り組んできたことが感じられる舞台となりました。

担当する平光琢也教授は「主人公を演じた学生、ことに2幕目を演じた2人はよく頑張ってくれたと思います。2人とも、普段はとてもナイーブな可愛らしい声をしていますが、2幕では低い声で男性的な感じを出さなければなりません。彼らには、役者としての引き出しを増やして欲しいと、あえて苦手な部分に挑戦してもらいました。稽古はオンラインで行いましたが、この一月間は彼らも随分悩みながらやってきたのではないかと思います。そうしたことも含め、本当によく頑張ってくれたと思います。百物語としては2度目の公演ですが、2年生はこの演目ということでしばらく続けていければと考えています。来年は、声優アクティングコースとして最初の4年生が卒業公演をやることになります。演劇は、劇団によって定番の演目があるものですが、各学年で定番の演目ができてくると演劇としての厚みも増し良いのではないかと考えています」とコメントをいただきました。

今回の舞台を、残念ながら出演者のご家族に見てもらうことは叶いませんでしたが、舞台は動画で撮影されており、ご家族用にメディアでの配布や配信を考えているとのことです。